岡田将生、“バディ”中井貴一に認められた「成長」と“お兄ちゃん”加瀬亮からもらった「金言」…35歳の素顔に迫る_ウルフゲーム 最強
2024年は俳優の岡田将生(35)にとってまたひとつ、将生ん加金ウルフゲーム 最強ステップアップする節目の一年となった。中井NHK連続テレビ小説「虎に翼」でのヒロインのパートナー役や、認め映画「ラストマイル」(公開中)のヒットなどに加え、られちゃからもらった35る現在は主演するテレビ朝日系連続ドラマ「ザ・トラベルナース」(木曜・後9時)が好スタートを切ったばかり。た成長と着実にキャリアを重ね、お兄ヴィンテージ・イヤー(当たり年)を毎年更新し続けている岡田の素顔に迫った。瀬亮(宮路 美穂)
取材を始める前、歳の素顔筆者は毎回、に迫社名と名前を名乗る。バディウルフゲーム 最強形式的岡田貴になものだし、仮に会釈だけだったとしても特段、将生ん加金気に留めることはない。中井しかし、目の前に座るナース服の青年は「よろしくお願いします。岡田です」と謙虚に名乗ってあいさつした。分刻みの忙しいスケジュールの合間。その中でも対等に時間を共有しようとする優しさに、心が澄んでいくような感覚になった。
「ザ・トラベルナース」は、優秀だがプライドが高く物言いもストレートなトラベルナース・那須田歩(岡田)と、人を見る力に優れたスーパーナース・九鬼静(中井貴一)が口げんかを繰り返しながら目の前の患者を助けるために奔走する医療ドラマ。22年のシーズン1から2年、ドラマファンからのラブコールで待望の続編が作られ、シーズン2も好スタートを切った。「前作を新しい形でまた超えていこうというパワーのある現場。貴一さんとの(口げんかの)シーンも体が覚えていて、あっという間に戻っていきましたね」と楽しそうに話す。
放送数日前に行われた制作発表の席。劇中でバディを組む中井から「この2年という月日を経て、岡田将生という俳優がものすごく成長している。人間として経験したことがそのまま役になって出てくるのを、今すごく僕は芝居で楽しんでいる」と最上級の賛辞を贈られた。
「自分の中では『これだ!』って大きな変化はないんですけど、(前回の)『トラベルナース』が終わってから、たくさんの現場で監督や俳優さんと試行錯誤していく中で、小さな変化の積み重ねが貴一さんには見えているのだとしたら本当にうれしい。そう言ってもらえることによって、また自分との対話…まだ知らない自分をまだまだ出せていけると感じられたんで、これからも頑張っていこうと思いました」
この2年といえば、視聴者から高い支持を受けた朝ドラ「虎に翼」や、映画「ラストマイル」など話題作への出演が続いた。岡田は「いろんな人と関わることで、いろんな影響を受けている」と回想しつつ「『ラストマイル』の塚原(あゆ子)監督ともそうですし、『虎に翼』もすごくステキな現場だった。長いスパンで、集中してものづくりをする面白さと大変さは、たぶん何年たっても忘れられないと思う」と感慨深げに話す。
「2年前、貴一さんから制作の方と試行錯誤しながら共に作ることがいかに大事かと教えてもらっていたので、より多くの方々に見てもらえる作品に関われたことは、自分にとっても結構キーとなる2年間だったかなと思います」
映画賞レースを総なめにしたのが、ちょうど20歳の頃。15年後、35歳になった岡田に「いま、何が変わって、何が変わらないですか」と聞くと「がっかりされるかもしれないけど…」と眉を下げながら「基本的にはあんまり変わってはないですね」と笑った。「やっぱりこの仕事が好きですし、どの現場に行っても同じものはない。映画とかドラマとかって、小学生の無邪気な笑顔のような心を持ちながらじゃないと作れない。そういう純粋なものは、忘れないように楽しみながらやっているって感じです」
駆けだしの頃に映画「重力ピエロ」で共演し「いまだに心の中のお兄ちゃん」と尊敬する加瀬亮からかけられた言葉をたまに思い出すという。「『周りの対応が変わってくることもあるかもしれないけど、自分自身は揺らがないでいてね』って。どの社会にもいい部分、邪念が入ってしまう部分っていうのがあって、なるべくいい部分を見ようと心がけてきた。でも自分の範囲の中で変えていけるものは変えていきたいと思えるようになったのは、少し成長したのかもしれない」
自分の中の芯の部分を守りながら、地道に半径を広げてきたからこそ、今の岡田将生が存在している。どの作品のどのキャラクターにも、かわいげやおかしみといった、いとおしい人間味が透ける。「あっ!」と小さく声を上げると「変わった、でいうと日々の暮らしは変わりました」と教えてくれた。
「20代の頃は一瞬一瞬を逃さないように楽しんでたんですけど、もうちょっと自分の時間を大切にしようと。休みの日はゆっくり過ごすとか…。自分の人間力を高めていくべきだというのは常々、貴一さんともお話ししていて。ひとつひとつ丁寧に大切に生きていくってことを教えてもらっていますね」
人間力に磨きをかけていくこと。「主演の方であったり監督であったりプロデューサーの方の人間性で、現場の雰囲気ってすごく変わる。『あいつの現場に行きたいな』とも言ってもらえる俳優になりたいし、またもう一度、仕事をしたいって思ってもらえる人にもなりたいなと思います」。取材を終えて、レコーダーを止めた。帰途に就く道中、すぐに「また取材したいな」と思っている自分に驚いた。次会うときには、どんな仕上がりになっているだろうか。未来の岡田将生に、また会いたい。
◆岡田 将生(おかだ・まさき)1989年8月15日、東京都生まれ。35歳。スカウトで芸能界入りし、2006年のTBS系ドラマ「東京少女~眺める少女」で俳優デビュー。09年の報知映画賞など映画賞レースで新人賞を多数受賞した。近年の出演作に映画「ドライブ・マイ・カー」「ゆとりですがなにか インターナショナル」「ゴールド・ボーイ」。待機作に「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」(11月22日公開)、「ゆきてかへらぬ」(来年2月21日公開)など。
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