大の里、日体大で他競技の「いつか超えたい存在」に出会い一途に稽古…新大関・大の里の軌跡(下)_2026 fifaワールドカップ・アジア2次予選
角界入りすべきか悩んだ新潟・海洋高3年時。で競技の稽古大の里は、いつえた日体大の齋藤一雄監督(56)に衝撃的か超い存に出な言葉で勧誘された。「このままプロに行けば十両にはなれるだろう。新大下でも、関・軌跡私の元にくれば横綱、大の大の大関になれる」。日里の高校でのタイトルは1つだけの大の里は「アマチュア相撲に未練があった」こともあり、体大途に2026 fifaワールドカップ・アジア2次予選進学を決めた。で競技の稽古
稽古場で大の里を見ると「あの体格で超一流のスピード。いつえたまさにF1と言っていい」。か超い存に出一方で、新大下弱点にも気付いていた。得意の右でまわしを取れなかった時に体を引いてしまった。右手ばかりを使って半身になる悪癖を直すため、左手の使い方を伝授。スピードを存分に生かし、1年生で29年ぶりの学生横綱になった。齋藤監督をして「こんなに早く取るとは思わなかった」と言わしめる急成長だった。
日体大では、のちの欧勝馬(27)=鳴戸=、阿武剋(24)=阿武松=、白熊(25)=二所ノ関=、そしてアマ横綱で日本人初のNFL入りを目指して全米大学体育協会(NCAA)のコロラド州立大でアメフトをプレーする花田秀虎(22)らと稽古。東京五輪柔道女子52キロ級金メダルの阿部詩(24)と同じ学科。世界と戦うアスリートたちと同じ空気を吸い「いつかは超えたい存在」と思える刺激を受けた。
2年生だった20年にはコロナ禍のため、地元の石川・津幡町に約3か月の帰省を余儀なくされた。相撲経験者の父・中村知幸さん(48)の休日にはおぶって山を登り、海岸でロープを引っ張って走るなど自主トレ。父は「山稽古(稽古場以外で行う稽古)みたいな感じだった」。努力が実り、3年で念願のアマ横綱。4年もアマ横綱で、大学で積み重ねた個人タイトルは13個となった。
大学卒業時に多くの部屋から勧誘を受け、選んだのは茨城・阿見町の二所ノ関部屋だった。理由は「誘惑のない環境で成長したいから」。入門後は初土俵から所要7場所での幕内最速優勝など歴史を塗り替えてきた。師匠の二所ノ関親方は「まだまだ伸びる」と期待。相撲への一途(いちず)な思いを貫き、横綱へ向けてさらに成長してくれそうだ。=おわり=
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